NFCとQRコードを比較してみる

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2025.12.17
NFC
エンジニア 石橋 賢治

最近やたらとNFCに関する記事を書いていてNFCを贔屓している感が否めないですが、公平な内容で記事をまとめたいと思います。
というのも、この2つは同じように見えて特性が大きく異なるので、適材適所で使う必要があります。

前提として「目的のサイトURLを開くNFCやQRコード」を対象に考えてみたいと思います。
NFCやQRコードはサイトを開く以外も行えるため、違う用途に関しては今回の比較の限りではないとご了承ください。

ユーザ体験

実際にNFC、QRコードを読み取る人側を考えてみたいと思います。

読み取り手段と読み取り速度

NFCはかざす必要があり、QRコードはアプリで読み取る必要があります。

NFCはアプリの起動が必要ないメリットがある反面、「スマホのNFCリーダーの場所がわからない」、「そもそもNFCを知らないから使えるかわからない」というような認識を持っている方が多いです。

QRコードは別途アプリの起動が必要ですが、十分に認知されているというメリットがあります。

読み取り速度については、NFCは駅の改札などに使われるぐらい非常に早く、QRコードはカメラが認識するのに1、2秒ほどかかりますが、どちらも十分な実用範囲だと思うので引き分けだと思います。

事前に説明が行える環境や直感的なデザインであればNFCに分がありますが、そうでない場合はQRコードの方がよさそうです。

読み取り環境

NFCは数センチ以内にスマホをかざす必要があります、QRコードはカメラが認識できれば看板広告にも使用できるぐらい離れていても読み込めます。

見落としがちですが、暗い環境や逆光がある場合はQRコードでは読み取りにくいことがあるため注意が必要です。

反面カメラを使うことが難しい公共の場であったり、撮影が禁止されている場所などではNFCの方が配慮ができるかと思います。

また、QRコードはコードの30%(汚れ補正最大値)以上汚れてしまうと読み取れなくなるのに対して、NFCは全面が汚れていても大丈夫です。

どのぐらいの距離から読み取る必要があるかが大きな分かれ道だと思います。
加えてカメラの特性(暗所、配慮など)や環境(雨ざらし、紫外線劣化など)も検討してみる必要がありそうです。

採用要素

続いて提供する側の視点で考えてみたいと思います。

費用

QRコードが圧倒的に有利です。
QRコードの発行と印刷だけなので、自分で作業して完結させることも可能だと思います。

NFCの場合は、Amazonでも購入できますがNFCタグ自体が1枚あたり数十円の費用がかかります。
URLの書き込みに関して、スマホとアプリを使用して自分で作ることは可能ですが、チラシなどの部数が多いものは、どうしてもNFCタグの費用がかさんでいくことになります。

柔軟性

こちらはNFCの方が有利かと思います。
QRコードはURLの変更があった場合、印刷し直すか、QRコード部分のみシールで上書きする、またはサーバーサイドでリダイレクト設定を行う必要があります。

NFCはスマホだけで手軽に何度も書き換えが行えて即時性があり、書き換え防止のパスワードによる保護も行うこともできます。
商談ツールとしてお客様に合わせて開いて欲しいURLが変わる場合など、使い回すものに対してはNFCがおすすめになります。

まとめ

ここまで読んでいただけたらそれぞれの特性があり、どちらも万能ではないことがおそらくご理解いただけたと思います。
認知度や、距離、環境、費用、用途によってどちらを選択するべきか判断する材料になれば幸いです。

ユーザ目線で、QRコードは一般的で安心感があり、NFCはかざすだけで使えて新しい感じがするというのも重要なファクターかもしれません。
元も子もないですが、NFCとQRコード両方を用意して、ユーザに委ねるというのもありだと思います。

以上、中立的に比較を行えたかと思いますがいかがだったでしょうか?
なにかご不明な点などがありましたらお気軽にご相談ください。
読んでいただき、ありがとうございました。