「ウェブアクセシビリティ方針」をつくろう。 Aさん ウェブアクセシビリティが重要なのは分かってきたけど、実際に取り組むとなると、最初に何をすればいいのかな? Bさん 最初にやるべきことは、ウェブアクセシビリティを実現するための「方針」をつくることだよ。これが土台になるんだ。 Aさん 方針って、計画の進む方向を決めることだと思うけど、具体的に何を決めていくの? Bさん まずは、どの程度、ウェブアクセシビリティに対応するのかを決めるんだ。例えば、国際的な基準である「WCAG」の各達成基準は「A」「AA」「AAA」の3つのレベルが設定されているんだ。AAA は難しいから、基本的に A, AA準拠を目標にするよ。 Aさん 準拠って?あまり聞かない単語だね。 Bさん 「準拠」はガイドラインの条件を満たしている状態のことをいうんだ。例えば、新しいウェブサイトを20ページ作ったとしよう。全てのページでA, AA のガイドラインを満たしていたら、「AA準拠」というんだ。もし、AAのガイドラインの一部が満たせていない場合は、A準拠になるね。 Aさん ウェブサイト全体が対象なんだね。AAを一個でも満たせないと、AA準拠にはならないの? Bさん その通り。AAに設定されたガイドラインの1つでも満たせなければ、AA準拠とは言えないよ。ただし、Aに設定されたガイドラインをすべて満たしていれば、AAに一部準拠ということはできるよ。すべて満たすためには修正が大変なこともあるからね。一部準拠の場合、今後の対応すべきことをリストアップすることが必要だね。 Aさん 一部準拠も難しいときはどうするの? Bさん そのときは「配慮」という表明の仕方があるよ。ウェブアクセシビリティに対応しているか確認する試験もコストがかかるから、試験もすぐにはできないけど取り組みを進めるんだ!という表明をするんだ。 Aさん 準拠、一部準拠は対応しているかの試験は必須なの? Bさん そうだね。一部準拠以上で表明したい時は試験も必須だから、費用や時間を含めて試験できるかどうかも判断材料にはなるよ。 Aさん それなら、とりあえず配慮からスタートでも良いのかな? Bさん 方針をつくる、という目的だけなら配慮でも良いかもしれないけど、方針作成の目的は「ウェブアクセシビリティに対応した誰もが使えるウェブサイトです」ということを表明することなんだ。 Aさん 現在の状況、対応するための見通しを含めて作らないといけないんだね。 Bさん どこまで目指すか決めたら、それを達成する期限、対象になるページとかも決めるよ。もう少し細かい話は別の機会に説明しよう。 Aさん 方針を用意して、取り組み開始になると思うけど、はじめるタイミングはいつでもいいのかな? Bさん そうだね。リニューアル時や新しいウェブサイトを作るタイミングが最適だよ。ただ、運用中のサイトにも小さな改善を積み重ねることで、少しずつウェブアクセシビリティを高めていけるから、特に決まったタイミングはないんだ。 Aさん リニューアルや新しいサイトをつくるのは、コストも時間もかかるし。 Bさん ウェブアクセシビリティ対応のために新しいサイトをつくるのは大変だから。まずは、ウェブアクセシビリティの方針をつくる上で、やるべきことを整理するのが大事だね。 Practiceゼロから教えて!ウェブアクセシビリティ 01 第1回 そもそも「ウェブアクセシビリティ」って何? 02 第2回 ウェブアクセシビリティは義務なの? 03 第3回 ウェブアクセシビリティは障害者のためのもの? 04 第4回 企業が取り組むメリットはあるの? 05 第5回 ウェブアクセシビリティに取り組んでいる企業はあるの? 06 第6回 ウェブアクセシビリティのために、最初にやることは? 07 第7回 ウェブアクセシビリティに対応しているか、どうやって知るの? 08 第8回 ウェブアクセシビリティ対応のコストはどれくらい? 09 第9回 どんなウェブサイトでもウェブアクセシビリティ対応できる?
ウェブアクセシビリティが重要なのは分かってきたけど、実際に取り組むとなると、最初に何をすればいいのかな?
最初にやるべきことは、ウェブアクセシビリティを実現するための「方針」をつくることだよ。これが土台になるんだ。
方針って、計画の進む方向を決めることだと思うけど、具体的に何を決めていくの?
まずは、どの程度、ウェブアクセシビリティに対応するのかを決めるんだ。例えば、国際的な基準である「WCAG」の各達成基準は「A」「AA」「AAA」の3つのレベルが設定されているんだ。AAA は難しいから、基本的に A, AA準拠を目標にするよ。
準拠って?あまり聞かない単語だね。
「準拠」はガイドラインの条件を満たしている状態のことをいうんだ。例えば、新しいウェブサイトを20ページ作ったとしよう。全てのページでA, AA のガイドラインを満たしていたら、「AA準拠」というんだ。もし、AAのガイドラインの一部が満たせていない場合は、A準拠になるね。
ウェブサイト全体が対象なんだね。AAを一個でも満たせないと、AA準拠にはならないの?
その通り。AAに設定されたガイドラインの1つでも満たせなければ、AA準拠とは言えないよ。ただし、Aに設定されたガイドラインをすべて満たしていれば、AAに一部準拠ということはできるよ。すべて満たすためには修正が大変なこともあるからね。一部準拠の場合、今後の対応すべきことをリストアップすることが必要だね。
一部準拠も難しいときはどうするの?
そのときは「配慮」という表明の仕方があるよ。ウェブアクセシビリティに対応しているか確認する試験もコストがかかるから、試験もすぐにはできないけど取り組みを進めるんだ!という表明をするんだ。
準拠、一部準拠は対応しているかの試験は必須なの?
そうだね。一部準拠以上で表明したい時は試験も必須だから、費用や時間を含めて試験できるかどうかも判断材料にはなるよ。
それなら、とりあえず配慮からスタートでも良いのかな?
方針をつくる、という目的だけなら配慮でも良いかもしれないけど、方針作成の目的は「ウェブアクセシビリティに対応した誰もが使えるウェブサイトです」ということを表明することなんだ。
現在の状況、対応するための見通しを含めて作らないといけないんだね。
どこまで目指すか決めたら、それを達成する期限、対象になるページとかも決めるよ。もう少し細かい話は別の機会に説明しよう。
方針を用意して、取り組み開始になると思うけど、はじめるタイミングはいつでもいいのかな?
そうだね。リニューアル時や新しいウェブサイトを作るタイミングが最適だよ。ただ、運用中のサイトにも小さな改善を積み重ねることで、少しずつウェブアクセシビリティを高めていけるから、特に決まったタイミングはないんだ。
リニューアルや新しいサイトをつくるのは、コストも時間もかかるし。
ウェブアクセシビリティ対応のために新しいサイトをつくるのは大変だから。まずは、ウェブアクセシビリティの方針をつくる上で、やるべきことを整理するのが大事だね。